詩人:旅人モドキ(左利き)
胸が張り裂けそうないたみ 悲しくも生き続ける色を奪い尽くすのはうみ 夢ごと吸い込まれる世も映しては照らすかがみ 砕ける傷さえ癒える命を受け取りながらきみ 新たに引き継がれる時に絶ち切られてものぞみ 再び灯で充たされる恐れの果てに潤んだひとみ 温もりに触れ合える長い暗がりを抜けてやみ 透き通る空くすぐる