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詩人:高級スプーンあと何年
自分が全て正しいわけじゃないのに
相手の些細な間違いを指摘したくなる病気
社会のテストは得意だったのに
社会に出てからの本番には弱かった
間違いの多い生涯を送ってきましたと
偉人と駄目な部分を重ね合わせて
平静を保とうとする
目に映る景色が
その色彩がそもそも違うのに
間違いだらけの劣等生のレッテルは
駐輪禁止の張り紙と一緒に剥がして破り捨てた
名前だけ書いても点数は取れない
昇る陽の美しさを味わったあの日と
眩しくてウザく感じる日々は
同じ人の日記に記してあった
人生のどこかに幸せの頂点があって
それがゴール地点より始まりに近くても
ふりだしには戻れない
修正はできないが軌道修正はできて
答案を見返す勇気は今ならあるか
間違いを指摘された後に
反省して謝ることもできる
機会を逃さなければ
答え合わせで学ぶ処世術
みんなどこかしら間違っていたのに
何故自分だけがいつまでも正解しないのか
死んでないならまだ気付けるかもしれない