詩人:どるとる
悲しいことは願っても祈っても消えない
僕がいつか百年ほどの時間の末に跡形もなく消え去っても
僕には悲しみが見えなくなるだけで
悲しみは地球に残る生きている人々をきりもなく悲しませるから
雨はやむことはない
つかの間ならばやむけれど
また少しすれば空が曇りぽつぽつ降り出す それが雨ですから
ああモザイクかけたいほど
酷たらしい景色なのにいつでも悲しければ悲しい景色ほど目を大きく見開かなければたちまちのうちにだめになるから
砂嵐 吹き荒れるような現実にほらモザイクかけたいほどだ。