詩人:どるとる
悲しみ消えない
喜びも消えない
涙を流すことも
微笑むことも
意味はない
感情に流されて
欲望に煽てられて
鼻を高くしてわがままに誰かを傷つけて
しばらくはこんな宛のない旅が続きそうだよ
光と影の真ん中で
誰の味方もせず
何色にも染まらずに
僕は僕自身を愛しているからと心のカーテンを閉める
ああ
生きることには答えなどない
ただまっすぐ歩くだけさ
間違えなど何ひとつないこの道を
君がくれた道しるべを頼りに歩いてゆく
僕のこの瞳にうつる誰かの後ろ姿
後ろ髪をひかれるような切なさに胸を痛めながらも 君の手をにぎって先を急ぐ
さあ、僕は今から
宛のない旅に出るのさ
あなたとなら
どこまでだって行ける気がするから
悲しみは消えない
痛みも消えないけど
君となら 君となら
歩いて行ける
目的地はいつだって決まってる
明日という名の今日さ
そして隣にはいつも君が微笑む
いつの今日だって幸せも消えないのさ
君に宛てて
今 そんな
手紙でも書こうかな。