詩人:ヒギシ
季節の楽しみ方を心得ている人だったねさり気なく風鈴買ってきたり器に水はって蝋燭浮かべたり枕が竹になってたり洗面所には花が添えてあったり素麺の氷をカランと鳴らしたり耐熱性ガラスでお茶飲んだりスリッパがい草になってたり金魚鉢置いたりのれんがかかってたり寝間着が浴衣になってたり…どうしようもない僕の部屋は君が去った夏からずっと季節が変わらない