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詩人:甘味亭 真朱麻呂
白線をはみ出して
抜け出すのは無邪気な少年少女
あの日流れた懐かしいメロディ
今じゃすっかり廃れて廃盤ドウゼンさ
このタウンはいつもやさしいけれど
やさしいからなくなってしまうのは名残惜しくもある
形だけのおもちゃのキングダム
悲しくなるよね
過去を映し出す映写機がいつ止まるのか
気が気じゃないよ
僕らにしてみれば
君が越してからよく行った喫茶店がすぐ潰れたよ
時代を感じさせるようないい雰囲気の店だったのに
残念としか言えなかった
照り返す夏の太陽
あの冬に置いてきた
君との淡い想い出
あったかいコーヒーを飲んで
あったかい食事で囲んで
あの日みたいに君と夜通ししゃべりたい
手紙にはさよならとだけ
きれいすぎる文字で書かれてた
ある朝ポストに届いた最後の手紙
恋の終わり
あぁ 恋の終わり。