詩人:どるとる
それはとてもシンプルなありふれた幸せ
遠い大昔から続いていた幸せ
よく考えてみたら
わかることなんだよ
僕がここにいるだけでそれは幸せなことなんだ
夕暮れに揺れる影 たまに泣いたりするけれど
明日がある僕には明日がない人の前で長ったらしく泣くことはできないだろう
ああそれはとてもシンプルで当たり前な幸せ
遠い遠い大昔から当たり前だったはずの幸せ
大事にしよう
この時間は
二度とない幸せ
レストランのコーヒーみたいにおかわりできない幸せ
飲みきったら
そこでもう終わり
だからこそ
だからこそ
いつでも
かみしめて
味わって
生きるのさ
何を探してるの?
君が探している
幸せはここにある
何不自由なく
生きれる今が幸せじゃないならば何を幸せというのか?
欲張ってはいけないよ
勘違いしちゃいけないよ
幸せはいつだって
当たり前なもの
だから嬉しいもの
だから見えにくいもの
でもいつもここに
かならずあるもの
それが幸せです
さあ しあわせの一杯をゆっくり時間かけて飲み干しましょう
最後の一滴さえ
味わって 味わって
やがて来る終わりにそなえて 味わって。