詩人:どるとる
大好きな君のためにいろいろ僕だって考えてる
君の笑顔引き出すのは容易なことじゃないんだ
泣きやむまで傍にいても ぎゅっと微妙な力加減で抱きしめていないとすぐに君は泣き出すのさ
けんかした夜は
互いに一歩も譲らない
妙に幼い
二人は二人とも
三十路をこえてもこんな調子だろう
でもね 君が好きだという気持ちはけんかして言い争っても
見えない壁の向こう側でも
少しも変わらずに
それどころか
けんかする前より
仲良くなりたい
そんなことまで考えてるよ
ああ抱きしめれば抱きしめるほどに君への愛は増すばかり
今日も昨日より
僕らの心の隙間が狭くなった
人生の完結を待つまでもなく約束された永遠の中ふたりは
いつになっても
他人にはわからないようなふたりだけの世界の中で笑い合う
世界の終わり見届けられなくても
ふたりは永遠にふたりのままさ
永遠のない限りある時間の中でそれを知りながら手を握りあう理由は当たり前すぎてわざわざ言うまでもないこと
このぬくもりは覚めやらぬ夢なんだね
自分と同じいやそれ以上大好きな君のために
僕は一度しかない永遠の時間を君に用意したよ
ほらどうぞ遠慮なく受け取ってほしい
約束された永遠だから 僕たちの愛が死ぬことはない
永遠にふたりは今も何百何千年あとも変わらずふたりのまま隣り合うさだめ
たまのけんかでこじれるような仲ならおこがましく引き裂こうとする輩もこざかしい
ふたりでひとつのベンチに座り
ふたりでひとつの傘をさして
ふたりでひとつのケーキを分け合い遠慮して 互いにどうぞと繰り返すなら
幸せも分け合えばきっと僕らふたりとも幸せになれる
なんだか見えてきたよ
ふたりがずっとなりたかったふたりの姿が
ああ大好きな君は今日もきれいだね
そして世界一愛してる
そんな言葉が絶えず行き交う世界で愛し合う幸せよ。