詩人:どるとる
優しいバラードを歌うなら僕は迷わず
この一言だけ誰かにおくりたい
優しいだけの詩だけでは人の心 救えるわけもないね
そんなたやすいものじゃないのさ
優しい詩が書けてもねそれはただ優しいだけでなんの輝きも残さないね
不器用でもへたくそでも記憶に残るような詩はきっと誰にでも書けるから
優しい詩を書くように
そんな気持ちで書くように
優しい歌へと置き換えて
誰かへちゃんと届きますようにと祈りを込めて書けばきっとたやすく届くはず
驚くほど優しい形で
だから素直になろう
着飾ったりしちゃだめさ
ドレスや宝石を身につけたってその人の美しさは何も変わらない
ドレスや宝石が美しいだけで何も美しくない その人はね
だから優しい詩を書きたいならば
優しい詩 そのものに気持ちを注ごう
気持ちに思いを注ぐのじゃなく優しい詩に優しさを封じ込めるんだ
優しい詩が優しい詩としてあなたにちゃんと優しい詩が聞こえるように優しい詩はあるのさ
そのために優しい詩を君に書こうと思ったんだよ
流れるように
それでも
記憶をざわめかす
そんな
ありふれて
驚くほど
当たり前な
涙とぬくもりに
あふれた
優しい詩
愛が今にも
ふきこぼれそうな
優しい詩
有り余るほどの
気持ちを込めた詩
今やにわに響いて。