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詩人:チェシャ猫
眠れぬ夜にはまだ後悔に溺れるよ
自ら目を背けた筈のその声に揉まれて
せめてこの手差し出せていたのなら
君の未来をまだ抱きしめていられたのに・・・。。
近付き過ぎることを恐れて
保ち続けていたその距離は
気づけば手の届かない程に膨らんで
君が傍にいたことの大切さに気付いた今
知らない振りして僕を締め付ける
避けてばかりの臆病者に
君は優しさを注いでくれた
身を引いてばかりの卑怯者を
君は愛してくれていた
幾度自分を責めたてれば罪は消える
どれだけ祈れば神様へと通じる
その小さな肩さえ抱きしめられなかった弱さに
紛れて消えてしまえばよかったのに・・・
僕を必要としなくなった君の世界に
君を失くしたこの世界に
何を求めて歩き続ければいい??
終わりを告げる涙さえ認めずに
まだしがみ付いている
君を失ったこの世界で・・・・