詩人:是清。
コバルトブルウの絵の具を溢して汚れてしまつた空
盲目の鳶だけ廻る、廻る、廻る…
馬鹿面、
まうだうにもならない事、
其のすべて
打ち倒して突き崩して体内で溶かし消してしまいたい
地団太を踏んで悔しがれば、
四つ角から覗く奴等がにやりと振り返る
手の混んだ罰、
好い加減にしてくれないか
まう金輪際脚気の猫と、
鯨の話はしたくない!
発狂する天蓋、
もしかしたら自由になったかもしれないあの日の後悔
浮遊するソフア、
ずるく育つて酒に焼かれた臓器
発狂する兄弟、
まう金輪際現世で呼吸をしたくない!