詩人:剛田奇作
見覚えのある鍵が転がっていた
私はそれを拾いあげ、見覚えのある鍵穴にそれを差し込んだ
見覚えのあるドアは静かに開いた
部屋一面に転がっていたのは私の死体だった
壁をよくみるとマジックミラーになっていたので近付いてみると
無数の私の死体と、私を見ながら笑っている、
無数の私がいた
私は、無数の笑っている私を持っていたマシンガンで、ミラーごしに全員射殺した
私は笑っていた私の死体を乗り越えてさらに奥に進む
突き当たりはまたマジックミラー
笑う無数の私、
射殺。
無数の私、
射殺。
笑、
射殺。