詩人:どるとる
もしも君が何かをきっかけにして
自分で責任をすべて抱えてしまう時があるなら
その時は僕がいち早く気づいてその手に抱えてる悩みや迷いを半分わけてもらうのさ
それでも何かわだかまりが消えないなら
僕のせいにしていいから
こんな情けない僕でも
君のために何かお役に立てるならば それは素敵なことだから
いつでもお呼びがかかるのを待ってるよ
僕は自分のことを世界でいちばん情けなくてだめな人間と思ってる
だけれどきっとすがりついてくるその手にはそんな気持ちはなくてそのかわりにあふれ出る愛がこぼれんばかり
こんなに僕のこと必要にしてくれる
誰かがいたことに今まで気づかなかった自分が恥ずかしい
そしてそれが君だったことがとても嬉しい
ためらいもなく今なら言えるんだ
「君は僕の全て」だよ
やがてオレンジ色に染まった空が泣き出した
雨が降った途端にオレンジの空に灰色が混ざり込んだ
何があっても君だけは僕がまもるから
そう言う僕の心にはもう気恥ずかしさなどみじんもなかった
誇りを持つ
それは時としてドラマみたいなキザなセリフ回しも必要になってくるんだな
過ぎ去った朝の数だけ
僕は君を知ってきた
明けた夜の数だけ
君も僕を見てきたんだ
わからないはずはない
今がどんな気持ちかとかあれとかこれとか
何すべきかとか
僕は自分のことを世界でいちばん不器用でだめな人間と思ってた
だけれど君に出会いはじめて愛の素晴らしさを知ったからこんなに熱くなれる
ちっぽけだったはずの僕のこと大事にしてくれる
可憐な花がこの冷めた世界に咲いていたこと濁った目にはうつらなかった
そしてやがて君のほうから僕の手を握ってくれた
ためらいもなく今なら言えるんだ
「君は僕の全て」だよ
迷うこともなくいつでも言えるよ
ありがとうも愛してるも
ちっぽけなようだけどこれが僕の全てなのです。