詩人:どるとる
君は青空 見上げながら目の前に見えない壁を作り出し
ここから先は私の領域よと僕の立入を禁じた
何ひとつ悪いことや気に障ることはしていないはずなのに
君はいつも不機嫌さ
パントマイムしているみたいな君のその手つきは まるで目の前に本当にこえられない壁があるようだ
重いものも 持ってないのにね心なしか胸のこのあたりがなんだか ずしりと重い
パントマイムしてるわけじゃないのに
いつも僕らは互いに合図だけのやりとり
言葉のない会話
青空が今日も果てしなく広がってる
そしてただ平凡な日々が穏やかに続いてる
それだけの毎日が見えない壁を通して
ほら君の瞳の中を泳ぐ
家の玄関を開けた途端に流れる 無声映画のようなしゃべっちゃいけないムード
声に出さないのも
疲れるね
でも僕はこえられないし壊せない
あの壁 このルール。