詩人:ℒisa
わざとです。
あの日
あなたが居ない部屋
二人で食べた手料理がまだ
残っていたのを
適当に片付けて
荷物をまとめた
全部持ち帰る事も出来たけど
少々の荷物を残した
わざとです。
あなたが彼女の元へ帰ろうと
私が残した荷物を片付ける時には
少なくとも私を
思い出すでしょう
でもね
荷物をまとめてる時に
いつもの様に部屋を
片付け様と散らかったあなたの服を
手に取ったのは無意識で
その手を止めたのは
わざとです。
もうあなたの女じゃないから
ただ布団だけは少なくとも綺麗にしておいたのも
わざとです。
彼女の元でなく
あなたひとりで
ここで眠って欲しいと思ったから。