詩人:甘味亭 真朱麻呂
何を基準にして当たり前というのか
何を基準にしてシンプルと呼ぶのか
人がつくった決まりに従って
人である誰もがその決まりの中で生きる
でもたまにその決まりが逆効果になるときもある
ジャマにさえ思うときだってあるけど
その決まりがあるおかげで助かっているのも確かな事実
良いも悪いも決まりは決まり
その決まりが不満なら変えていけばいいだけだろう
窮屈な決まりの中ではよりよい暮らしなんかできはしない
誰もが賛同して認めあえる決まりなんかつくれるのか
不安定であやふやな思いをどれだけこの先保っていけるかな
自分たちがつくり出した決まりの中で
それぞれの不満や意見を言い合いながら
争いさえ起こして
決まりはそれでもこの世からなくなることはなくあり続ける
それは多分自分たちの身を守るように
秩序を掲げ平和を維持できるように
転んだとしてもまた何事もなく立ち上がって
決まりはつくられ続ける
決まりは僕らの敵でも味方でもなく
この世を安定させるためあり続ける
そんなものさ。