詩人:甘味亭 真朱麻呂
生まれたままの姿
それはどんな姿なのか
醜いように清いように
僕らは正しい嘘をつきそれがたまに自分を傷つける
嘘も本当のことも見分けがつかないよ
嘘の言葉を見分けるには信じないようにするしかない
でもそんな事無理だろう
たとえ嘘だと知ることができなくても
それでも何のためらいもなく信じるのはその人を疑うことなどせず信じていたいから
だから人は嘘であったとしても涙することで少しはその傷みを忘れたことにする
正しい嘘も過った嘘も
すべては嘘でしかなく
それでも僕は嘘をつく
誰かに嘘つきって言われても
僕は正しい嘘をつく
自分に正しい嘘をつく
君に正しい嘘をつく。