詩人:どるとる
最近思うよ
僕はこのまま
生きていていいのか
どうなのかってこと
浮かんでくるイメージなんてろくでもないから未来に期待なんかしない
だけれど希望をもつってことは街頭で演説する大人も言っているんだ
こんなくそ暑い中で熱く語ってるんだ
今日も僕らの暮らしはそれとなく続く
なんとか僕もやってるんだよ 間違いは多いけど きっとそれでも僕は生きてるんだ
この思考の果てに終わりはない
答を探しても きっとまた疑問は生まれる
花が咲いて 散ってくように その流れで僕もいつか 永遠にまぶたを閉じる日を迎えるのだろう
だから少しは幸せってものをいやってほど感じる時 1日でもいいから 迎えたい
このごろはもうそんな卑しさばかりに支配される日常
このごろのこの街は大人になったばかりの僕の愚痴さえ聞き流してるような そんな冷たい雰囲気
ドライフラワーみたいに乾ききった心にみずみずしさを与えてくれるもの
つまり潤いを探して
僕は旅をしている
この旅の先に何があるかはこの道の向こうにいる僕だけが知っている
明日の心の天気は雨か晴れか
ただ今日も変わらないのは夕暮れの優しい色
それだけでなんか癒されてしまう僕がいる
心は乾ききってても瞳にうつるあの夕暮れの美しさはみずみずしいまま
僕を潤すよ
世界を潤すよ
そしてまた夢に潜り
僕は岸へと上がるまで 夢の中を得意の平泳ぎで 気持ちよく遊泳するのさ
そんな1日はなんてつまらないんだろう
でも気づいたことひとつ
つまらないからこそ
普通ってことで
つまりそれが満たされている証で
幸せだって いえなくもないのだろう
遅咲きの桜が今頃僕の心に花を実らせた
こぼれ落ちる涙がその花の花弁を濡らす。