詩人:♪羽音♪
ねぇ、先生…
私の今の先生
「にゃるる先生」
っていうの
面白くて優しいんだけど
素っ気なくて猫みたいな先生だから
「にゃるる先生」
でもね、とっても真剣に
向き合ってくれるの
私のことなのに
「イイせんいってるのに、何か惜しいんだ。だからスッゴく勿体ないんだよね」
って自分のことのように
悔しがってくれたの
「僕も教えながら学ぶことがある。一緒に頑張っていこうな」って
そう言ってくれたの
にゃるる先生は
優しいけど厳しくて
少しの妥協も許さない
私の声を聞いては
何度も何度も「違う」って言うの
私も妥協したくないから
何度だってやり直す
どんなに出来なくても
絶対にあの先生は
諦めたりなんかしなかった
出来たときは
一緒になって喜んでくれた
にゃるる先生の瞳は
とても綺麗で熱い目をしていたよ
あの真剣さに
私は救われたの
ねぇ、先生…
いつからか
貴方のレッスンには
情熱を感じなくなった
諦められてたこと
知ってたよ
あのとき貴方に
言われた言葉
「これ以上やっても
キリないから…」
1年前の貴方なら
こんな事はけっして
言わなかった
辛かったよ
先生から期待されない事が
真剣に向き合ってもらえなかった事が
あれから心を閉ざした
大人なんて信用出来ないって そう思った
でももう一度
信じてみたいって
思える大人と出会ったんだ
「にゃるる先生」は
そういう人です
ねぇ、先生…
貴方の生徒に言われたよ
「近頃の若い子は直ぐほっぽりだして辞めちゃうんだから…」
「なんで先生を選ばないのか理解できない」って
私は「にゃるる先生」を信頼できると思った
だから貴方を諦めて
ついて行くことにした
ただそれだけのこと
私はいま
「にゃるる先生」を
心から尊敬しているの