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[169021] ふとんがふっとんだ

詩人:さみだれ

布団がない世界に
人は住んでいました
布団がない世界には
布団という概念がありません
なのでどんなところであろうと
人は眠ります
隆々とした岩山
未開拓のジャングル
コンクリート
玄関
浮き輪
人は躊躇いもなく夢を見ます
その夢には真っ白のシーツに
ふかふかのマット
羽毛のクッションが出てきます
夢というのは不思議なもので
人は"これは布団だ"とわかっていました
気持ちのいいまどろみ
変わらないリズムで母が優しく叩いてくれる
絵本おもしろかったなぁ
人は幸せだと感じていました
しかし少しずつ意識は遠くなって…

布団がない世界に
いつもの朝が来ました
人は目じりが濡れていることに気づきました
なぜかとても悲しい気持ちでした
さみしい気持ちでした
でも人はわかりませんでした
なぜ自分が泣いているのか
わかりませんでした

布団がない世界には
真っ白のシーツも
ふかふかのマットも
羽毛のクッションもありません
抱いてはくれないのです

2011/06/18 (Sat)
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