詩人:甘味亭 真朱麻呂
なんでこんなにも
僕は君を好きなんだろう
なんでこんなにも
僕は君にやさしくしたがるのか
夏の日は長く延びて
僕の帰り道
六時を過ぎてもこんなに辺りは明るい
何故だか急に君に逢いたくなった
こんな不思議で嘘みたいな気持ちが
胸の奥からわき上がる
好きというロゴをペンダントとして
君に届けたらどうか
そっと机の上に置いといたらどうだろう
なんでこんなにも
君が愛おしいのだろう
なんでこんなにも
今温もりが欲しいのだろう
真っ裸で空の海を泳ぎたい
夏がきたら海水浴に行きたい
でも
今ここに残ってるものは見るも散々とした悲しみと
君に届けたはずのロゴ入りのペンダント
君のいない夏が通り過ぎてく
涙さえしょっぱくて
悲しくなる
ただ暑いだけの夏が終わってく
涙の粒を残したまま
君のいない夏は通り過ぎてく。