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詩人:未知
まぶたの外でも裏でも
叶わない夢ばかり
手に入らないのに
手に入らないから
美しいものだけ
追いかけている
悩ませないでね。
いつだってウソツキな
自分自身に
鏡のなかで
問いかけていた
本当に欲しいものは、なに?
迷子ごっこ
繰り返すあいだにも
タイムリミットは刻々と迫る...
隠しつづけてきた
想いも痛みも真実も
いっそこのまま
秘密として終わらせる?
今日も眼に映るのは
美しいものだらけ
この手に届かぬ人だらけ
なりたい自分に
なれないままで
砕けた反骨心
捨て去った自尊心
言わせたくなかった
きみに言わせてしまった
聞きたくなかった
いま、きみが、そっと吐き捨てた