詩人:桃井 美結那
好きな人がわたしの隣から居なくなりました。
心に穴が空きました。
時がすぎてもその穴は小さくなりません。
痛い。
痛い。
痛い…。
わたしを好きだと言う人が居ました。
わたしは迷いました。
仲良くなり、一緒に居る時間が増えました。
心に空いた穴は変わりません。
そういえば、あなたはいつも何か持っている。
それは何…?
何?
……
…!!
気付きました。
あなたは心の穴にぴったりな形を持っている。
わたしはあなたに近付きました。
手を拡げていつもわたしを待っているあなたに。
やっぱりそれはわたしにぴったりです。
あれ?
でも色が違う…。
わたしは少し不満でした。
あなたに心を許すようになって心が柔らかくなりました。
いつの間にか心の色が変わりました。
元の色とあなたの色が混ざり合いました。
今ではわたしの大好きなマーブル模様になりました。