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詩人:哀華
繰り返しの夜空
私の端を千切って
行った腕
激しくも
優しく撫でて
そっと落としてよ
この世界の
果ての果て
飛び乗った電車には
気だるい顔の乗車客
行き先を言わぬ
アナウンス
幼子の泣き声
隙間から漏れる風は
仄かに甘さを備えた
酸匂の香り
何処へ行くんだ
私を乗せて
あの果ての果てには
何があるんだ
そこには
今まで見てきた
どんな闇より
暗い世界が
あるだけだろうか
急に息が出来なくなって
それが苦しすぎて
今すぐに
死んでしまうような
気さえした
パニックディスオーダー
私の意識は
遠のくばかりさ