詩人:どるとる
空間と次元をねじ曲げたように
深いような浅いような眠りから覚めれば
僕はあくびをして
サラダをフォークでつつく
ありふれた朝の景色
今日はどんなことが待ってるのかな
似合わない期待もしていた
そんなさっきまでの出来事も夢のあと
今は静かな夜に身をあずけてる
月の優しい光に照らされてる 夢のあと
こちらから向かわなくても楽なのは
目覚めたら明日にもう着いていること
だけれどそれもまた悲しみがつきまとうものさ
それでも朝に飲む
熱いコーヒーは格別
なんてことを思ってるうちに すべては夢のあと
人生はまるで夢のよう
心は風船みたいに宙に浮かんだまま
地面に着かず いつでも
浮かんだままで
大切なこともたまに忘れてしまうよ
明日はどんなことが待ってるのかな
似合う似合わないに関わらずしてみる期待はどんなふうに僕を裏切るのかな
それもまた楽しみのひとつだよ
そんな思考もすべて
やがて 夢のあと
灰皿の中で かすかに燃えている 吸い殻のように わずかな記憶だけが 夢のように
残っているだけだ
いずれはすべて消えるのだ。