詩人:百年草
舞う風は葉を揺らす。それが音になる。風の奏でる音色。それは、耳を澄ませば声になる。僕にはその声が聞こえる。その声はある時は僕の名前を呼ぶ。そしてまたある時は君の名前を呼ぶ。風が歌っている時もある。それが優しい歌の時もあれば、楽しい歌の時もある。平和を願う声がする。愛を誓う声がする。雑音なんて聞こえない。今日も僕は風の声を聞く。