詩人:箕喪 木陰
爪と肉を剥ぎ取って
関係をなくしましょう
現在はいずれ過去へと
静まり返る思い出に
嘘なんて簡単に人をまぎらわせ
混乱させることができるから
君との関係を抉り取りましょう
人間なんて自己中心的生物
利用しあって裏切って
物の視点からしか
みることができなくて
ただ自己満足して
はい 終わり
結局他人の心は後回し
世間性で物事を語る
だからといって
この関係だけは壊せない
いくら人を殺したって
けせない赤より細い管
けれど
いつかこの縁切れましょう
私が君を愛したならば
いつか別れもくるでしょうから
それでも私たちは
繋がっているんでしょう
みえない太い赤い糸
いつの間にか
二人で紡いでいた
愛の証