詩人:朧
私の中に残った欠片右腕を無くした一年見る度に思い出す幻風が体に刺さる季節死が寂しくない様に貴方へ供物を捧げた今も右手は柩の中に眠りについた貴方の手をずっと離さない私の両腕は在るから右手は悲しみを拭う左手は温もりを抱く二人一緒に眠る柩…貴方を支える為の右貴方へ捧げる為の左絡める髪と眺める瞳温める体と熱い接吻そしてこの左手も…全て貴方の胸へと…