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[22260] 切断された腕

詩人:

私の中に残った欠片
右腕を無くした一年
見る度に思い出す幻
風が体に刺さる季節

死が寂しくない様に
貴方へ供物を捧げた

今も右手は柩の中に
眠りについた貴方の
手をずっと離さない
私の両腕は在るから

右手は悲しみを拭う
左手は温もりを抱く
二人一緒に眠る柩…

貴方を支える為の右
貴方へ捧げる為の左
絡める髪と眺める瞳
温める体と熱い接吻
そしてこの左手も…

全て貴方の胸へと…

2004/12/04 (Sat)
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