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詩人:浜崎 智幸
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小さな川は流れゆく
遥か海を目指して
還ることのない旅なら
私のくるぶしも濡らせ
毎夜大空に飛び交う
幾千の騎士たちよ
さびしい時には数えなさい
つながった心の色
はるか――国境と宗教を越えて
遠い町に住む友の胸のなかで
文化を運ぶものよ
社会を映すものよ
せめて今だけは やすらえ
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光のない世界に住む
彼の名前を叫べ
自分の夢で歩けない
彼女の深い窓を打て
はるか――障碍と限界を越えて
遠い町に住む友の胸のなかで
歴史を語るものよ
希望を抱くものよ
もっと今よりも かがやけ
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