詩人:梅宮 蛍
括弧付けて格好つけて話す言葉は借り物だと言われりゃ確かにそれまでだが貸し借りもなく生きていけりゃあ世話は無い誰に幾ら入ったとか誰が幾ら取られたとかが酒の肴にならない今の時代は その代わり誰に何をされたとか誰が何をやらかしたとかそんなことが世事の話で世話も無い括弧付けてでも話せる言葉があるだけまだマシだろうと笑う親父に 銚子が一本 酒の夜