詩人:ロニ−
心臓を取り出し、
消毒液につけ、心行くまで洗いたい。
そしたら少しは自分のことが
愛せる気がする。
私を知りたいと彼は言う。
知られることが恐ろしいと私は言う。
待つと彼は言う。
話すことはこれからもないと私は言う。
過ちは自業自得で
彼にまで持ってもらおうとは思わない。
背負うと決めた過去を
誰かに託したりはしない。
でも彼が愛してくれる私を
私も好きになりたいと心から思う。
心臓を取り出し、
消毒液につけ、心行くまで洗いたい。
彼が愛してくれてる私を
認められない私になりたくない。
2015/04/29 (Wed)