詩人:薔薇野原 雅
ざわめく他人(ひと)は虚像の闇に怯え無情な言葉の矢が浮き世に降り注ぐ流した涙は数えきれないけど今も忘れない貴女だけ潮騒悲しみの怒涛よ降り注ぐ雨を 今はただ見つめるだけ静寂な部屋の中で 身に媚びり続ければ愛しい意味さえ今は 時間(とき)の中に沈めてた潮騒悲しみの怒涛よ降り注ぐ雨を 今はただ見つめるだけ幻想の華見つめても溜め息だけが白く凍る潮騒悲しみの怒涛よ降り注ぐ雨を 今はただ見つめるだけ