詩人:村和緒
ゴリラは脳卒中になったけど人間の病院には行かず
ゴリラの病院に行く事にした
人間の病院ではいろいろうるさく言われるからだ
まあ本当はゴリラの態度が悪いからからいろいろ
言われるのだけれど
何にしろ病気の治療に全然関係無いのに
家族関係とか経済力など根掘り葉掘り言って来るのには
閉口した。挙句の果てには
その原因はずばりずばりずばりとうるさいよ
だからゴリラは人間のでは無くゴリラの病院にしたのだ
しばらくするとスクールバスがやって来た
ゴリラはこれから模試を受けに行く必要もあった
社会人入学制度を利用して医学部を目指して居るのだ
座禅を組んで精神集中を学び集中して勉強出来るようにも
配慮した
さらに建築現場へ働きに言って学費を稼ぐ事も怠らなかった
こんなに頑張って居るゴリラはそろそろ限界だったが
その時誰かがゴリラのかんにさわる事を言うと
ゴリラに後光が差しとてつもない事が起こるのだが
それはまた別の話である