詩人:葉月 永依
時間にも蛇口がついてたらいいのにって思う
そしたら ひとときの時間もこぼれ落ちてこないように
しっかりと時の流れをとめることが出来るのに
そしたら ぼくの蛇口は ずっと
ぎゅっときつくしめっぱなしなのかな
あけようとするぼくは きっといないから
あけることの出来るぼくは ずっといないから
もしかしたら ぼくの蛇口は ずっと
全部最後まであけっぱなしなのかな
とめようとするぼくは きっといないから
とめることの出来るぼくは ずっといないから
逆らえないぼくがいて 流れないぼくがいるから