詩人:ちぃふぁん
灰色の空に 細い月が白く浮かぶ
蘇る記憶 今でも憶えている
どうして こんなにも
胸が切ないんだろう
どうして こんなにも
哀しく感じるんだろう
堕ちていくように 永遠に溶けるように
刻みつけるように ずっと忘れないように
真っ青よりも薄く広がる空に
あなたに届けと言わんばかりに
真っ直ぐに延びていく飛行機雲
想いが強すぎたのかな
まだ若すぎたのかな
繋いでくれた手は
いつまでも続くものだと信じていた
「三日月は昼でも夜でも見る事が出来るよ」って教えてくれた
あなたはもう 私の隣にいない
空ばかり見上げているのは
あなたを忘れたくないから
あなたの笑顔を 笑い声を
泣き顔も 寝顔も
私の全てだった
失って初めて気付く大切さを
あなたが初めて教えてくれた
暗い寒い夜だって
空を見て あなたを探すよ
満ちていたり 欠けていたり
あの頃の二人と似ているね
大丈夫だよ もう泣いたりしないから
空を見れば あなたがいつもそこにいるから