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詩人:夕凪
苦しみは何度も
押し寄せて
その度に
もう歩けないと
うずくまる
それでも人は
生きたいと願い
もがきながら
前に進んでいく ‥
閉じた目の奥
映るものが
ただ暗闇でしか
なくても
その闇を
怖れないで ─‥
砂を噛む様な
悔しさも
滲み出す
哀しみも
必ずあなたを
強くする ─‥
生きてさえいれば
何度でも人は
這い上がれる ─‥
人は弱い生き物
けれど人は
強い生き物
延べられた手を
見失わないで ‥
受け止めた
苦しみの数だけ
あなたは
変わっていく ─‥
嫌になるまで
生き抜いて
最後に見えるもの
その時落ちる涙
その意味に
出逢うまで
生きて
生きて
愛していて ─‥。