詩人:トケルネコ
アオをはじく 薔薇のStyle
音もない風にただ散りゆく
トドメは罪を覆い 空がもう隠れてしまった
アバラから項へ 物憂い根が葉が
この躯へ印す 時効のない赤蝕
世は、見渡す限りの 楽土
眼の届くかぎり 白落した街壁
オレは少しだけ咳をして タバコを吹かす
新しいものなど此処にはないから
いつもにも増す 薔薇のSquall
夜に昼に 手を握る孤独
パパはひどく泣いて 崖はもう崩れてしまった
愛や星座や 繋がる空白が意味が
この背中を押す 自壊という旧姓
死は、求める限りの フラチ
夢は一夜かぎり取り戻し
オレは少しだけ咳をして 肺を潤す
折れぬ花など何処にもないなら・・・
眠れ 見下ろす限りの薔薇のSpine
羽は今夜限り まだ、飛べるさ
そして少しだけふり向いて 影を燃やす
オレの詩など 何ものでもないから