詩人:甘味亭 真朱麻呂
胸の奥の淋しさよ
消えてくれとはいわないが
きっとこのままじゃいられない
そんな理由を知ってしまっている
僕がここにいること
誰にも知られないように
密かに胸にしまい込んだ
悲しみの青い海に沈むように
僕はひどいくらい落ち込んでいた
友達という枠を越えて僕と笑いあおうよ
そのすました顔もステキ
星影に口ずさむぎこちない鼻歌
どんな色が僕を迎えに来るだろう
その色に素直に染まってしまえば
君のこと忘れられるのかな
そんなこと地球がひっくり返ったって有り得ないことだよ
逃げてくように
僕の身を案じて
故郷の街灯りはやさしい笑みをくれる
微笑むみたいに
君は頬を染めて
はにかんだようにほっぺにキスをくれる
それはそれは
楽しい物語
しかししかし
儚い物語
時々は晴れになってほしい時もおあいにく様で雨になる日もある
ただでさえ騒ぎすぎた昼間だったなら
夜くらい静かにしていよう
テレビ初公開の観たかった洋画でも
ご一緒に
それはそれは
楽しい夜だった
しかししかし
儚く過ぎました
雪の降る寒い朝も
晴れた夏の午後も
君が必要なのさ
切ないうた聴きたくなる前に
君の声を聞きたい
やさしい街灯りに照らされて
独りぼっちの帰り道でも
独りきりな気がしないね
君の楽しそうな声を耳に押し当てた電話越し聞けば
淋しさなんかおそれずにただ寒いだけでそれでも心はとても温かい
魔法仕掛けの君の声
切ない夜も金色に光り出すよ。