詩人:どるとる
人ごみの中に救いはない
どこかに置き忘れた笑顔ももう僕には必要ないのかもしれない
今も昔も何ひとつ変わらない孤独をひとり抱えたまま
僕は暗い闇の中で星ひとつ見えない空を見上げてる
降り止まない雨
それは心に降る雨
雨の止ませ方を知っているのなら 教えてほしい
答はただひとつ
重ならなければ意味がない
だけれど少しの光さえ届かない
この闇の中には出口なんてない
そんな気すらするんだ
光と影の揺れる世界で今日も太陽は沈んでいくんだね
あの太陽さえ帰るべき場所があるのに
僕にはないのさ
たどり着いた
底のない沼の中に
心は沈みきり
もう浮かんではこない
ウセモノひとつ
見つからない光。