詩人:どるとる
梅雨空の下に咲くアジサイ
五月病にかかる僕と君
赤や青や紫に囲まれ
僕らは少しずつ引いていく暑さを感ずる
ただまっさらな白いノートに書きなぐる思いの全て
暴言や愚痴さえもかき集めれば詩にもなろう
ああ 夏の暑さに溶けていく アイスのような思考を食らい
凛として静かに冷ややかな夜を待とう
朧月夜 夏草 揺れる
第三角の 袂にて
微酔い気分、浴衣 袴で
花火 見上げて
散る花 咲く花
拝もうか
凛として静かに
凛として静かに
夜はしのび
昼はしたたかに
愛を抱き
子を待ちて
切れた鼻緒を
幾たびも結び直す
そんな夏などいかがでしょうか。