詩人:快感じゃがー
結局、私は現実が怖いの。
だから
ここでこうして
泣いているだけ
だけど、
向こうが先に
折れたことなんてなくて
いつも
容赦ない世界の痛みに
ただ、傷つくばかり
ああ、くだらないよ
情けないよ
心が死にそうだよ!
思い描くたび
理想は
理想でしかないことを
知るの
そして
君は
そんな私の背中を押して
「前へ進め」
と
不敵に笑った
そこは
何にもない
何にもない
何にもない断崖で。
これが意味することが
なんなのか、
私は分かりきっていて。
そっと
ひとり
足を踏み出すのよ
これが
"前進"なのか
"後退"なのか
何ひとつ
分からぬままで...