詩人:甘味亭 真朱麻呂
日も落ちて少しくらいさびしくても
落ち込んで深く沈んでいるときでも
夕暮れはこんなにもいつだって
誰にでもやさしい色をしている
僕は確かに生きて
そしてここにいて
なんとなく毎日を過ぎてゆくまま暮らしている
そんな日常が好きなわけじゃないけど
いつの間にかそんな暮らしが当たり前になった
いつの頃からか
愚痴をこぼしながらも
楽しいことがあれば笑い
悲しいことがあれば泣くだけさ
日が暮れて少しくらいせつなくても
退屈な時間を過ごしているときでも
窓の外にはまぶしいくらいの太陽が
夜になればお月さまが闇の中輝いて
僕は深く息をして
そして吐き出して
いやなこと忘れられるように時には八つ当たりもして
そんなことで時間を費やすなんて無駄
知らない間にそれを苦と思うこともなく
時間潰しに明け暮れる日々
もうなにもかもが面倒で
もうすべてが億劫すぎて
さよならの言葉も言い残さないまま
僕は当然のような顔で威張るだけ威張って
相も変わらず夢ばかり語ってる
眠りにつくんだね今日も
そしていつかこの眠りは永遠になる
だけどなんのためらいもなく僕は眠る
何もかも許される自由な夢の中へと逃げ込むように
相も変わらず
楽することばかり考えてる
いつもいつでも
どこにいようが何していようが
僕が愛してるのは僕自身だけだよ
誰が困ろうが
誰かが悲しもうが知ったことはない
誰だって大切なのは自分自身だけだよ
僕が愛してるのは僕自身だけだよ。