詩人:旅人モドキ(左利き)
伽羅の色香が おれの胸を焦がす きみは晩夏 撥ねた茶髪で かき氷を削れ 伽羅の色香へと艶やかに頭をかしげ 伽羅の色香も漂わす 指先が煌けば おれも想いが閃く かき氷を削れ文月の青天井 広場で林が 涼風にざわめく 梧桐が庭園を きみは夏を彩り 草花も揺らめく声が高らかに響き 伽羅の色香は揺れ 撥ねる茶髪も揺らめき 涼風が吹いて城跡は匂いたつ