詩人:清彦
始まりはもっと純粋な
輝きだったはずと
思い返して深い呼吸の中
静かに流れた時間を
もう一度掴もうとすると
あの頃見た月の形は
やはり今でもそのままさ
不安に思うたび
寒さを暖めるふりして
無意識に手を結んでいたけど
自分の身体を強く抱いて
生きているのを感じたかった
山積みの本には
文字の羅列が
僕の理想には
確かな輝きが
熱を帯びて吹き荒れそうな
どんな夜だろうが朝だろうが
生まれたまま流れ続けて
鼓動を止めない衝動だけど
言葉では捻れてしまう
叫びや涙がある
決して剥ぎ取れはしない
僕の心の居場所は何処?
いくつもの決意と選択の度に
枝分かれては死んでいったのだろうか?
違う 違う 違うさ
あの瞬間は今でも
あの瞬間の永遠の輝き
決して消えない灯火と魂
言葉では捻れてしまう
叫びや涙がある
限り無く可能性を無くして
失われてしまった未来や夢は
無価値なガラクタとして
記憶の果てに転がり続けるのか?
違う 違う 違うさ
僕らは痛みを分かち合う
僕らは希望を観測できる
決して消えない灯火と魂
言葉では捻れてしまう
笑顔や純粋がある