詩人:チェシャ猫
名残惜しむように枯れてゆく月の花に
惹かれてまだ涙止まぬから・・・
堕ちてゆく世界の中で
脈打つ意味さえ見つからない
壊れた臆病な両手さえ
まだその薫りを思い残して・・・
ちっぽけな理想を掲げたままで
何に怯えて背を向けた??
まだ面影の残るその影と痛みを
見失わない程度に見比べてみる
染み出す寂寥の跡に
傷ついた貴方は何を祈っていたのか
一つずつ諦め剥がしていく距離に
いつの間に紛れ込んでいたのか・・・
突き刺すように淡く揺れる
後悔払ってみてもまだ手は届かない
誰に懺悔すれば赦される??
唯祈り続けるよ
小さな心が擦り切れたとしても
乱れ狂うように咲く貴方の花に
惹かれてまだ涙止まぬから・・・。。