詩人:さみだれ
本当は逃げ出したいんだよ
詩を書くことからも
あなたを思うことからも
そして俺自身の存在そのものがなくなればいい
そんな気持ちでいっぱいなんだよ
そばにいてほしいってことは
そばにいないってことなんだな
詩を書いていればいるような気がした
詩を書いてなきゃいなかったんだな
一生俺はあなたを忘れられず
本当は忘れたいのかな
怖いんだよ
信じることは
裏切られるかもしれないから
怖いんだよ
信じないことは
書けなくなってしまいそうで
俺は詩を書きたいのかな
書かなきゃいけないのかな
あなたを好きなのかな
あなたを好きなことが好きなのかな
あの展望台で思った
この景色を詩に書きたい
あなたとふたりで見たい
そのときの気持ちに
嘘はあったのかな