詩人:都森 善太
ある日、どこか
時間という概念を失う
遠くあったその環
新しく発見した可能性
1、Sunrise
音の波 掴み損ねた夜の振動
遥か彼方
微かに新しい生命 意思を持つ鼓動が
命のスピード 少しのズレ
光 意味も無く
2、sand
ヒトは記憶に頼り過ぎた
電子の律動 揺れる、揺れる
感情を全て数字にして崩していく
流れ出した砂のように
生み出したものへの憤り
何も無い手段
3、wind
触れる
溶ける
ただ感じる
雑音 隔離 衝動
無色透明 そして明解
名前を告げ直す
バラバラの欠片 再構築
伸びる影に吹き抜けるもの
一人称
4、home
雨がいつもより早く止んだ
ある日 青空
両手で耳を塞ぐ
終わらない事を
僕は知っていたけれど