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[109060] 闇の中へ消える言葉達

詩人:甘味亭 真朱麻呂


伝えられない気持ちまだ胸の中
君だけに伝えたいそれなのに
いつになったなら伝えられるのか
自分自身に問いかけていたよ

時間ばかり過ぎて
季節はもうさむい冬で
言葉ばかり達者で
人の目ばかり気にして

どんな言葉なら君は振り向いてくれる
君だけにあげたいこの気持ち所有者もなくさまようだけ
いつになく真剣な面持ちで
思い悩んでいたよ

闇の中へ消える言葉達
ふるえる両手ですくい上げた希望
わずかでもかすかでも
いっしょに笑いあえるこの幸福感

今日も伝えるにはどこかがだめな言葉を闇の中へ葬る
明日こそは君に伝えられそうな言葉がみつけられるのか

しとしと雨は降る
悲しみが胸の奥蓄積される
ひたひた窓に弾く
突然の雨のような悲しみが。

2007/09/07 (Fri)
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