詩人:甘味亭 真朱麻呂
なるべく人は平和を望む生き物で
争いを好まないやさしい瞳をした
君はまるで白い天使のようだった
嘘だって最初からわかっていたなら
僕は君の言葉に惑わされなかったのに
憂うつな午後が緩やかに静かすぎるほどに流れてく
ちょっと前昼に食べた変な形のおにぎり
思いがけないほど見た目とは裏腹に美味しかった
こんなくだらない詩が本気で愛せたら
やさしい人だってわかってもらえる筈
だけどそれと同時に裏切り方を忘れる
心の天秤がこのずる賢さを計るように
正しい方に傾いたならやさしくなれる
心の天秤がいつか壊れてしまっても
今の気持ち忘れなければやさしい侭
誰も傷つけずにいられるさ
もう傷つかずにいられるさ。