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詩人:甘味亭 真朱麻呂
なぜだか知らないけど
生まれてここまでよく来れたと思う
悪いことも沢山してきたけど
なぜだかそんな自分が誇らしく思う
精一杯楽をしたい
精一杯僕を称えたい
たまには涙して
ときには怒って
自分の思いや意志を貫けないときも
精一杯楽したい
精一杯僕を称えたい
それくらい
許される世の中じゃないと
いつか死ぬ意味がないよな
怒り狂うときも
黄昏ていたいときも
負けたときの後に書く詩は何よりの思いのある情熱の証
答ならその中に
刻まれている筈
それが俺の生き方
勝手と思われても
苦労して楽になりたくて死ぬよりは
笑って死にたい
金は望まない
自由気ままに旅する名のない旅人にいつだったか憧れて
こうして僕も旅する果てしなく険しい人生という旅路を
洗いざらしの洗濯物が揺れている
春一番が吹く午後に椅子に腰掛ける
消えかかった思いがまた心に灯る。